さていよいよ明後日、9月14日から待ちに待った全日本総合女子ソフトボール選手権が長崎は長与町、時津(とぎつ)町で開催されます。 個人的にはすでに長崎に入り、シーボルト記念館と本場長崎ちゃんぽんは済ませたのですが会場下見は明日に延期。 電話で確認したところ、会場への特別な輸送ルートや会場間のシャトルバスなどの予定はなく全て公共交通機関を使い自力で行くしかなさそうです。行き方が難しそうなのでどんな感じなのか明日確かめてきます。 ちなみに長崎はかなり暑いです。そしてバスと電車がガンガン来ます。電車の駅が狭いので油断していると壁と電車の間に挟まれてしまいます。今日も3人挟まれていました(ウソ)。 ということで毎年恒例の「全日本総合選手権~大会前特集」です。 毎年冒頭で謝っているのですが、とにかく「勝敗確率」は当たらないことで有名な銀猫予想ですので、低い確率のチームには是非とも番狂わせを期待しています。【Aブロック】<Aブロック組合せ>【Aブロック・ベスト4進出確率】
65%…ルネサスエレクトロニクス高崎
30%…デンソー
5%…SGホールディングス佐川急便【コメント】 例年ならベスト4まで1部チームと当たらないシステムになっているルネサス高崎ブロックだが(ほんとか?w)、今年は順調に行けば2回戦で強豪デンソーと対戦する。デンソーが本気を出して戦えば勝てる可能性も大いにあるだけに、ルネサスとしても久しぶりに「最終日までは安閑、というわけにはいかない」大会になった。全てはデンソーの監督が選手起用で遊ぶか遊ばないかにかかっている(笑) デンソーが勝利した場合には佐川急便にもチャンスの芽が出てくる。【Aブロック・1回戦(20日)カードごと予想】
A1:「◎ルネサスエレクトロニクス高崎(99%)v.s.武庫川女子大」 さすがにこの対戦はルネサスが堅い。武庫川女子大はW川口のバッティングに期待したい。
A2:「◎デンソー(99%)v.s.関東学園大」 ここもデンソーが堅く、おそらく大勝するだろう。関東学園大としては今や日米を代表するリードオフマンのメーガン・ウィギンズ、増山由梨両選手との対戦を大いに楽しんでほしい。
A3:「○SGホールディングス佐川急便(70%)v.s.CLUB北九州」 佐川急便を70%にしたが国体予選も含めどうも夏以降チームがもたもたしている。CLUB北九州は森田が好投すれば決して勝てない試合ではない。現に昨年の総合でも、初回に満塁被弾したものの森田はその後織機を1失点で抑えている。
A4:「東北福祉大v.s.◎園田学園女子大(85%)」 かつて大学日本一にも輝いた東北福祉大だが、今は園田学園女子大が実力的にも圧倒している。インカレでは惜しくも準優勝だった園田だが実力的にはナンバーワン。2つ勝ってルネサスまたはデンソーにぶつかるのが目標だ。【Bブロック】<Bブロック組合せ>【Bブロック・ベスト4進出確率】
60%…太陽誘電
40%…シオノギ製薬【コメント】 先週インカレ制覇したばかりの中京大もチーム状態は最高だが、エースの長谷川朋子が不参加のためベスト4候補から脱落。ということでこのブロックは太陽誘電とシオノギ製薬の二択。どちらのチームも投手次第だ。【Bブロック・1回戦(20日)カードごと予想】
B1:「サニースカイv.s.○中京大(65%)」 九州は大分のクラブチーム、サニースカイは元シオノギ製薬の田城博美選手も所属。上述したように中京大はエース不在だが、2番手の森も好投手だ。
B2:「○大和電機工業(60%)v.s.日本体育大」 日本代表にも名を連ねる岡村奈々擁する日体大だが、大和電機の実業団の意地に期待したい。前半戦0勝の大和だが後半は2勝スタートとチームも成長してきた。東京女子体育大を破った昨年のYKKの試合がイメージされる。
B3:「YKKv.s.◎太陽誘電(80%)」 昨年は東京女子体大を下し1回戦を突破したYKKだが今年はいきなり太陽誘電と厳しい組合せ。しかしなかなか1部強豪と真剣試合の機会がない北信越の2部チーム。YKKの一ファンとしてこの対戦は非常に楽しみでもある。
B4:「カネボウ化粧品小田原v.s.◎シオノギ製薬(100%)」 製品問題で先週の後半第4節3試合を棄権した2部のカネボウ化粧品小田原。今大会も辞退するようでシオノギの不戦勝となりそう。ただし代替チームの有無に関しては未だ情報はない。【Cブロック】<Cブロック組合せ>【Cブロック・ベスト4進出確率】
55%…トヨタ自動車
25%…Honda
20%…日立【コメント】 例年早い段階でデンソーとの潰し合いになる日立だが、今年はデンソーは回避したがトヨタ、Hondaと同じブロックになってしまった。順調に行けばトヨタだが、ここのところのHondaの総合での強さは折り紙つき。Hondaのメローはトヨタ打線が苦手とする左腕投手なだけに、逆に打線がアボットから如何にして1点を奪うかにかかってくる。監督の腕の見せ所。 日立はトヨタが上がってきたら厳しいが、もしHondaがトヨタを破ってくれるとグンと可能性が増してくる。とにかく今年は2日目の第1試合。Aブロックの「デンソー対ルネサス」、Cブロックの「トヨタ対Honda」の結果が全てを左右する。【Cブロック・1回戦(20日)カードごと予想】
C1:「NECアクセステクニカv.s.ペヤング(70%)」 昨年は2部で最後まで優勝を争ったライバル関係も、今年1部に昇格しすでに5勝を挙げたペヤングが格上の存在に。NECとしては意識しすぎずに普段着で戦い、宮崎夏菜と菊池遥の投手戦に持ち込みたい。
C2:「出口医院ペパーミントエンジェルズv.s.日立(95%)」 地元長崎のチームで、来年の長崎国体チームの核になるのが出口医院ペパーミントエンジェルズ。多くの関係者が応援に来るだろうがさすがに日立相手に勝利は厳しい。それでも精いっぱいの健闘を。 ちなみに大鵬時代は「日本一頼りになる3番4番」とアピールし続けてきた中山亜希子選手と佐々木瞳選手が敵味方として初めて顔を合わせる。
C3:「大垣ミナモSBCv.s.Honda(95%)」 エース山田麻未を中心に常に安定感のある戦いが出来るようになってきた大垣ミナモだが、先週の第7節で日立、織機に連勝し乗っている1部のHondaがここは堅い。特にHondaはここのところの総合では常に良い結果を残している。
C4:「東京国際大v.s.◎トヨタ自動車(100%)」 元ルネサスの三科真澄監督率いる東京国際大だが、先のインカレでも芳しい結果は残せなかった。今の大学勢の構図は完全に西高東低。トヨタが無難に圧勝しそう。【Dブロック】<Dブロック組合せ>【Dブロック・ベスト4進出確率】
80%…豊田自動織機
20%…戸田中央総合病院【コメント】 ブロックとしては最も予想しやすかったのがここ。戸田中と織機のどちらかになるだろうが、戸田中は先週の7節に織機の新外国人リケッツにノーヒットノーラン負けと手も足も出なかった。 しかし望みがあるとすれば「週末の雨予報」。雨が強ければ強いほどリケッツの投球も織機の試合も荒れるのだ。【Dブロック・1回戦(20日)カードごと予想】
D1:「伊予銀行v.s.◎戸田中央総合病院(80%)」 前半戦を終えた段階では互角の勝負を期待できたが、後半戦2部でもたついている伊予銀行と、1部6節でデンソーを破った戸田中では明らかに勢いに差がありそう。戸田中は7節で日立に滅多打ちにされた投手2枚看板が若干不安だが、好調の荻原瑠美、渡辺瞳が打で貢献するはず。
D2:「○甲賀健康医療専門学校(60%)v.s.DAN-DAN」 さて個人的には最も楽しみなのがこの対戦で、それはもちろんDAN-DAN(元島根三洋)の試合が見られるから。2部で何度も対戦してきた両チーム。その頃は島根三洋が格上だったが、エース大西や4番数原が絶好調の甲賀医専が今はやや有利か。しかし古瀬由利亜が完封してホームランを打てば大丈夫。
D3:「◎豊田自動織機(95%)v.s.平林金属」 打線が絶好調で新加入投手のリケッツも実力を発揮している織機は一躍優勝候補の一角に。試合運びのまずさから落とす試合が今年は多いが、この対戦は無難に勝利か。平金としては先発予想で佐賀は鹿島出身の新人左腕・中村絢夏がハマれば面白い展開になる。とにかく平金は中村、清水、中山の3投手がどこまで踏ん張れるかがカギ。
D4:「富士大学v.s.○日立マクセル(70%)」 昨年は1回戦で山梨学院大に敗退した日立マクセル。完全な自滅パターンでミスを繰り返し失点した初回の6点を取り戻せなかった。さすがに2年続けて無様な姿は見せられない。廃部が決まっており最後の全日本総合。是非とも総合の歴史に足跡を残したい。【~昨年の大会から~】※(A1)=Aブロック1回戦<1日目>●(A1)ルネサスが上野を温存し勝利。NECも0-6の5回に2点を返すがそこまで●(A1)3回を終わって2-2と1部の戸田中相手に平林金属が健闘も最終的には4点差で敗戦●(A1)熊本のIECブルドッグス、1部の誘電相手に1安打完封5回コールド負け●(A1)松本大と日体大の大学対決は日体大の勝利●(B1)シオノギはIPU環太平洋大に貫録勝ち●(B1)今年力をつけインカレでも活躍した太成学院大も2012年は淑徳大に完封負け。淑徳の投手は現マクセルの樋口投手●(B1)今年初の1部で大活躍のペヤング、この大会でも佐川急便に1-2と惜敗だった●(B1)ナイターとなった伊予銀対トヨタ。2点差でトヨタの勝利も伊予銀の外山の幻のホームランが入っていたらどう転んでいたか●(C1)東北福祉大相手にデンソーが容赦なく5回コールド勝ち●(C1)増淵先発のミナモを相手にソフトウェアが10点差5回コールド勝利●(C1)元織機の長澤佳子監督の東芝北九州がその織機に初回小柳の満塁被弾で敗戦も森田がその後好投して7回0-5●(C1)福島のクラブチームShine's相手に甲賀医専が5回コールド●(D1)鈴鹿国大が大健闘。1部の大鵬相手に西井春菜のホームランなどで5回まで勝っていたが6回裏に逆転されて金星ならず●(D1)鈴鹿国大同様に園田学大が1部のHonda相手に大健闘。勝利目前だったが園田OGの平林真由子の活躍などで7回に逆転された●(D1)個人的には最も気持ちの良かった試合。東女体大のコーチに「こんな投手遅い遅い」と馬鹿にされながらもYKKの坂本投手が上手いピッチングで1失点。打線も奮起し5-1でYKKが勝利し実業団の意地を見せる●(D1)1部のマクセル相手に山梨学院大が金星。初回のどさくさで奪った6点を先発の酒井彩奈と畑迫遼子(現日立)両投手が好投で守りきり7-3で勝利<2日目>●(A2)ルネサス上野が戸田中相手にノーヒットノーラン●(A2)誘電が日体大に苦戦も1点差辛勝●(A3)群馬対決はルネが6点差で誘電を破る●(B2)毎年恒例のデンソーと日立の潰し合いは日立が1点差勝利●(B2)甲賀の岩田から6点を奪った織機が順調に勝利●(B3)もつれにもつれた試合。抗議権のない馬渕コーチがアウト判定に対し延々抗議し続け前代未聞の退場処分も、今となっては懐かしい思い出(笑)●(C2)大鵬薬品が三走とのエンドランにこだわり続けて無得点。●(C2)山梨学院大が寺門の右翼線三塁打などでYKKに逆転勝利し大学生としてただ1チームベスト8に●(C3)山梨学院がHonda相手に健闘するも1点及ばず●(D2)シオノギが淑徳大相手に2-0となんとか勝利●(D2)佐川急便とトヨタの1部対決もトヨタが11-0で大勝●(D3)シオノギとの1部対決もトヨタが10-0で大勝<3日目>※朝からの大雨で試合延期※<4日目>●(準決勝)織機はルネサス上野から古田のホームランで同点に追いつき延長に持ち込むも、最後はファースト古田からセカンドカバーのセンター狩野への送球がそれ、外野フェンスに達する間に得点を奪われ惜敗●(準決勝)Hondaはメローが好投もアボットに完封負け。●(決勝)決勝は予想通りルネサス対トヨタでこれまた予想通り延長戦に。最後は宇野有加里の「膝バント」でルネサス高崎が奇跡の優勝
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