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【2013年2部リーグ第3節ホープセクション厚木大会・2日目観戦記】

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※2013年6月2日、ホープセクション第3節厚木大会2日目の観戦記です※【2日目・B球場-第1試合】大垣ミナモ 000 0100 0 …1-4-1伊予銀行 001 0000 1x…2-7-0大垣ミナモ:高村、●山田-柳田伊予銀行:末次、○江本-小西(本):(三):(二):【テーブルスコア】【動画】「ミナモv.s.伊予銀のダイジェスト」【コメント】 1-1で8回裏伊予銀行の攻撃は満塁で打者は4番矢野輝美。正直、無死満塁で矢野を迎えるなんて将棋で言えば「詰んだ」状態で、もうその時点で大垣ミナモの敗戦は決まっていた。今の矢野にサヨナラ打を打たれず抑えきれる投手はおそらくトヨタのアボットくらいだろう。 ミナモにとって悔やまれるのはその前の3番近藤琴美の打席。先頭の2番酒井梨花を故意四球で歩かせ無死一二塁にした後に、山田麻未が近藤をセカンド正面のゴロに打ち取る。あわよくば併殺、最悪でも1死を楽に取れそうな打球に対し、セカンドの粕谷朋世が痛恨のエラー。打球は強かったとは言え余りにも正面の簡単な打球だったために一瞬早く目を切ってしまったのかも知れない。あそこで悪くとも一つアウトを取っていれば、当然矢野は敬遠で満塁策を取り加藤文恵との勝負に持って行けたのだが…。 ミナモにもう一つ悔やまれるのが8回表の攻撃。無死二塁からバント失敗で追い込まれた明見茉紀が強打に切り替えセカンドの後ろにポテンヒット。しかし二塁走者の大杉千尋の判断が遅れたことでホームで間一髪アウトになってしまった。 この時、ヒットを打った打者走者の明見が一塁手の加藤とぶつかり転倒したが、この場合の「走塁妨害」はルール上の「プレーに無関係な場合」になるので、本塁上でのクロスプレーは成り行き任せで二塁走者の大杉はアウトのまま。明見には二塁進塁が認められ、1死二塁から試合が再開された。  この試合、先制したのは伊予銀行で3回裏に酒井梨花がセンター前タイムリー。追いついたのがミナモで5回表に小泉ゆいが代打でレフト前タイムリーと、奇しくも両チームの1点目は東北福祉大の同級生二人のタイムリーヒットだった。<8回裏無死一二塁で痛恨の失策を犯したセカンドの粕谷。こういう貴重な経験はむしろ成長するためのプロセス><ライトオーバーのサヨナラ打を放った矢野。1部に上がっても4割打てる矢野をここで抑えるのは不可能><サヨナラ打の矢野に抱きつく先発完投の末次夏弥>【2日目・B球場-第2試合】 D☆W 100 0002…3-7-0靜甲 000 0000…0-4-0ドリーム☆ワールド:○髙野-逢坂靜甲:●勢村-田中(本):寺門(ド)(三):辻井(ド)(二):辻井(ド)【テーブルスコア】【コメント】 ホープセクション1位を争う上で最も重要な試合で、特に前半戦で負けている靜甲にとっては絶対に落とせないドリーム☆ワールド戦だったがあっさりと敗戦してしまった。 初回、先頭の辻井晴名が左中間を破る三塁打。さらに2番の岡元津佳紗がライトにポテンヒットを放ち、ドリーム☆ワールドが簡単に先制する。初回いきなり打者二人で1点を奪われ追う展開になったことがプレッシャーになったか、靜甲の攻撃陣は今までの勢いを最後まで全く発揮できずに終わってしまった。 この試合の靜甲を象徴するのが5回の攻撃。先頭の白井奈保美が四球で出るが、続く田中美穂がスリーバント失敗の三振で走者を送れず。9番の吉田沙織もショートゴロ二封で走者を進められなかったが、盗塁と1番植松尚子の四球でなんとか2死一二塁のチャンスに持って行って迎えるは2番の麓みさき。 ここは新人の勢いの一打に期待した場面だったが、投球後の捕手からの牽制球が全く頭になかったのか一塁走者の植松が牽制球で一塁に戻れず一二塁間に挟まれる痛恨の凡ミス。植松が一二塁間に挟まれている間に二塁走者の新人の吉田沙が好走塁で三塁を回ってホームへ突入するプレーにまで繋げることは出来たが、本塁手前ででタッチアウトになってしまった。 明らかにチームの勢いを止めてしまうこのプレーが悪循環を呼んだか。1点差のまま最終回まで持って行ければ何かが起こったかも知れないが、必死の力投を続けていた勢村香織が7回につかまって2失点し3点差とされたことで試合が決まってしまった。 ドリーム☆ワールドとは同じ静岡県勢で、県内大会では今年2勝しながら大事なリーグ戦で連敗してしまった靜甲。最終的にドリーム☆ワールドと並んだ場合には上回れないので、伊予銀行戦を含めとにかく残りを全勝して白星を積み重ねるのが絶対条件という苦しい状態にまで追い込まれてしまった。<牽制で一二塁間に植松が挟まれている間に本塁を狙った二走の吉田沙だったが本塁手前でタッチアウトに><7回表に貴重な追加点となるホームランを放ったD☆Wの寺門千奈美><強打の靜甲打線を完封したD☆Wの髙野里穂。防御率0.00をキープしたまま3節を終えた>【2日目・A球場-第1試合】YKK 221 5076…23-21-3ウェル 000 0000…0-4-0YKK:○血分、坂本-古藤日本ウェルネススポーツ:●山口、峯、山口-矢作(本):古藤2(Y)(三):川村2、岡部、林(Y)(二):谷口、川村、増田、古藤(Y)、吉野(ウ)【テーブルスコア】【コメント】 「さあこの試合でようやくYKKの勝ち試合を見ることが出来るかな」と期待していたのだが、勝つのは良いけどこりゃ少々やり過ぎだ。ここまでやるとさすがに相手が可哀想になってくる。2011年のベルマーレ戦でも21-0とかがあったが、YKKはたまに容赦ない仕打ちをする(笑) 日本ウェルネス相手なので守備の乱れで、という展開になるかと思ったがこの日のYKKはよく打った。古藤の2本塁打を含め長打が10本。ヒットが21本。1番川村真美が4打数4安打、4番古藤美友紀に9番の新人の碇純香が5打数4安打。碇が打ちすぎたことで、残念ながら残りの新人の関口紅里と永森理那だけがヒットがなく合わせて5打数0安打になってしまった。 ウェルネスの方はなんとか1点を奪いたかったが、YKKの血分智香、坂本佳子の前に4安打も三塁を踏めず、まさにサンドバック状態。<4安打2本塁打6打点と爆発のYKKの4番古藤美友紀><投ゴロをファーストでアウトにし笑顔の坂本佳子と小林麻美。YKKは本当に楽しそうにプレーしているのが魅力><太陽誘電やデンソーの主力選手として、また日本代表やプレイングマネージャーとしても活躍し今年復活した往年の名選手、中田まり監督兼選手>【2日目・A球場-第2試合】YKK 014 5206…18-17-1厚木SC 001 0101…3-9-8YKK:○血分、坂本-古藤厚木SC:●山内、田谷、山内-大石(本):(三):川村(Y)(二):古藤2、林(Y)、近内(厚)【テーブルスコア】【コメント】 打線絶好調のYKKがこの試合でも17安打で18点と爆発し大勝。この日の第1試合で4安打の新人碇純香(いかり・すみか)がこの試合でもヒットを量産し4打数4安打。2試合でなんと9打数8安打、前日も合わせると13打数10安打。2節を終えた時点では4打数0安打だったが3節での10安打により打率が伊予銀行の7割打者・矢野輝美に次ぐ2位にまで一気に躍進した。 この日のYKKの2試合はウェルネスと厚木SCが相手なのでラッキーな部分もあったが、碇は前日には靜甲の鈴木麻美と半田岬から2安打してるので立派なもの。今後「ドリーム→靜甲→伊予銀→ミナモ」と続く強豪相手に何本ヒットを重ねられるか。この夏一生懸命にバットを振ればもっと良い打者になれるはずで、個人的にはとても期待でき楽しめる選手が一人出てきてくれた。<今大会で大活躍だった厚木市のゆるキャラ「あゆコロちゃん」と、厚木SCのゆるキャラ「山内唯ちゃん」との夢のコラボ。 「まあ、あゆコロちゃんゆうても中身は本田だけどな」と会場の誰かが言っていたが、正直意味がわからない。中の人などいない(笑)><厚木SCで一人気を吐き4打数4安打の大活躍だった近内久実。関東学園大時代は一人でチームを支えていた名キャプテン。厚木SCでも存在感抜群><YKKの打で活躍した二人。この日9打数6安打7打点のセンター川村真美(右)と、9打数8安打のレフトの新人碇純香(いかり・すみか)>※「川村先輩、あそこに犬のウ○コ落ちてました!」「マジ!?」(会話の内容を想像)【2日目・A球場-第3試合】靜甲 003 2270…14-17-0厚木SC 000 0000…0-2-2靜甲:○鈴木、半田-佐藤、田中厚木SC:●山内、田谷、山内-大石(本):山崎(靜)(三):吉田(靜)(二):丸山、松井、野木(靜)【テーブルスコア】【コメント】 この日の前の試合でドリーム☆ワールド相手に非常に痛い星を落とした靜甲だったが、ここは気を取り直してキッチリ打って大勝した。 3回の3点は4番山崎奈美佳のスリーラン。これで第3号だが個人的には初めて4番らしい仕事をする山崎を見せてもらった。開幕節ではアドバンスだけしか見られなかったので、山崎を見たのは「顔面自打球で鼻血止まらず、両方の鼻の穴にティッシュを詰めて出場」の、昨年8月の松本大時代に出場した国体北信越予選以来だったのだ。 ただ17安打を浴びたとはいえ1、2回を0点に抑えているように厚木先発の山内唯もなかなか良いボールを投げていた。スタミナ不足を克服し、そして何よりバックがしっかり守ってあげればもっと形になる試合は出来るはず。なかなか全員が集まっての練習が出来ず難しい部分もあるが、個々の努力で少しずつでもチームが成長していけることを願っている。<妹には負けてられない。お姉ちゃん山崎奈美佳も先制のスリーランで4番の仕事><2番セカンドとして目立つ活躍をしていた厚木SCの林千尋><厚木SCは大差で負けていても地元ファンの前で最後まで全力プレー。14点目を取られた6回、麓みさきのレフト前ヒットで本塁に突入した佐藤友麻を刺し15点目を阻止したレフトの木村友美とキャッチャーの大石麻里奈(元TOETECK、島根三洋)>

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